BionicPupやBusterPupでClamWinを動作させる


LinuxはMS Windowsに比較すると、ウィルスに対しては堅牢という考え方がありますが、Linux自体がウィルスに感染しないまでも、WindowsとLinuxが混在する環境においては、Linuxを経由して、Windowsが感染してしまう可能性もあります。

そこで、以前までは、Clamavをインストールしてウィルス対策をしていましたが、どういうわけか、PuppyLinuxでは愛用していた Clamav Portable のウィルス定義のアップデートやウィルススキャンが動作しなくなりました。

そこで、Wndows版のClamavを動作させてみようと考えました。

PuppyLinuxでWindows版のClamav をインストールして動作させてみました。


PuppyLinuxでClamWin を動作させるために wine portable をインストールしました。




wine portableのインストール


wine portable のダウンロード


wineは僕がもっとも信頼している wine-portable-3.3_v2.1 をしようすることにしました。

ダウンロードは下記のリンクからできます。

http://www.mediafire.com/?mso58025te7mz




ダウンロードしたファイルをPup系のPuppyLinuxで解凍すると、MS WINDOWSのようなアイコンが現れます。




次に、このアイコンを右クリックして、Portable Wine をメニューに登録を選択すれば Wineの実行環境が整います。




これで、十分なのですが、もし、日本語入力が必要なMS WINDOWSのアプリケーションもンストールしたいならば、

wineの設定ファイル user.regの最後に下記を追加すると良いと思います。

[Software\\Wine\\X11 Driver] "InputStyle"="root"

ClamWinのインストール


ClamWinはPortableAppsのウェブサイトからダウンロードしました。

https://portableapps.com/apps




PoratableAppsは /mnt/home/PortableApps などのディレクトリを作成して、インストールすると整理ができて便利です。




僕は、いつでもウィルススキャンをしたいので、CalamWinPotableのショートカットをデスクトップに作成しています。




ClamWinでPuppyLinuxをウィルススキャン


では、実際にウィルススキャンを行なってみましょう。

まず、行うことはウィルス定義のバージョンアップです。

Status Internet Update をクリックします。




アップデートが終了しました。

実際に、ウィルススキャンを行います。

フールーガルインストールしたOSであれば、簡単にOS丸ごとスキャンできます。

ここでは、保存領域 upupbbsave をスキャンしてみたいと思います。

OS 丸ごとスキャンしたい時には、z>initrd>mnt>dev_save とすれば、インストールしたOSの一覧が表示されます。




今回は、先ほど述べたように、upupbbsave をスキャンしてみます。




Scan をクリックします。

スキャンが始まりました。




Infected files: 0 でどうやら感染はないようです。