まだまだ使える32bitパソコン 最新の KineticPup32 をインストール


今回はすでに、骨董品になりつつある 32bit パソコンと、その 32bit パソコンを再生する 32bit OS KineticPup32 を紹介します。

そんな32bitパソコンですが、諸外国ではまだまだ利用できる32bit OSを提供しており、教育関係、もちろん仕事にも活用したりしています。

ブラウザーを利用してのインターネットの閲覧や文書作成、表計算、プレゼンテーションなどは32bitパソコンでも十分に動作します。

実際に、この記事も32bitのOSで作成しています。






32bitパソコンを捨てるなんてもったいない。


まだまだ、32bit OSは提供されていますよ。


超軽量Linux KineticPup32の紹介


超軽量なKineticPup32は最新のPuppyLinuxの一つです。

多くのプレリリース版を発表のあと、2022-10-21に正式版が公開されました。

できたてほやほやのOSですが、しっかり設計されています。

KineticPup32の紹介文は下記のようになっています。原文のまま掲載します。

KineticPup32 is a version of Puppy Linux built from 32 bit Ubuntu Kinetic Kudu components + some Debian Bullseye components. The kernel is 5.10 Ubuntu support for Kinetic Kudu continues until July 2023
つまり、最新のUbuntu Kinetic Kudu componentsを利用し、32bitのOSと動作させるためにいくつかのDebian Bullseye componentsを活用したということでしょうか。 残念なことにUbuntuは32bitのコンピューターのサポートをやめてしまっています。そこで、たりない部分をDebianで補ったという感じはないでしょうか。





KineticPup32のダウンロードはsourceforgeから


KineticPup32のダウンロードはsourceforgeから行いました。

KineticPup32のダウンロードリンク








KineticPup32のインストールはフルーガルインストール


さて、いよいよ、KineticPup32のインストールを行います。

先ほどダウンロードした KineticPup32-22.10+0.iso をCDに焼くかUSBメモリーに書き込んでインストールメディアを作成します。

作成したメディアからKineticPup32を起動してください。

僕は、古いやり方ですが、100円ショップのCD-RWを利用してインストールメディアを作成しています。




1 CD-RW(インストールメディア)から起動します。




2 しばらくすると、言語設定などの画面が現れるはずです。




ここで設定するのは、一番下のキーボードの設定だけでかまいません。

後で、日本語化するときに地域や時刻の設定をしなければならないからです。

3 次に、自動的にネットワークの設定画面が現れます。




このウィンドウは閉じます。ここでは設定をしても保存できないからです。

4 ここで、インストールに使っているメディアを開きます。ここではCD-RWです。




5 すると、下記のように KineticPup32 を構成しているファイルが現れるはずです。




6インストールしたいメディアに適当なフォルダーを作成し、名前をつけます。ここでは、KineticPup32 としました。

そこに、先ほどのファイル・フォルダーすべてをコピーします。すべてを選択してドラッグ・ドロップすればOKです。

実は、これでインストールは終了なのです。

これが、フルーガルインストールの真髄だと思っています。

コピーしたものは、下記のようになっているはずです。




別のフォルダーを作成して、違うOSをインストールし、マルチブート環境を簡単に構築できるのも特徴です。

一度、KineticPup32 のようなOSをインストールすれば、ダウンロードした直後のOSのISOファイルをクリックすればISOの内容が表示され、コピーできるので、今後は、今回のようにインストールメディアを作成する必要すらありません。

7 次に、KineticPup32 をインストール(コピー)したメディアから起動できるように、「メニュー」→「セットアップ」→「Grub4Dos bootloader config」を起動します。




8 インストールしたデバイス、「Search within only this device」をチェックして「OK」をクリックします・




もちろん、これはBIOSで動作するコンピューターの起動方法です。

UEFIなどの新しいコンピューターの場合はメニューからインストールしてください。




9 インストールに利用したメディア(CD-RW)を取り出して、再起動します。

インストールしたデバイスから起動するし、現れたウィンドウをひとまず閉じます。

ここでは、日本語するために、

bionicpup32 日本語化パッケージ (pet) lang_pack_ja-upbb-r2.pet

をダンロード、クリックしてインストールします。

10 下記のように、すべての項目を日本語環境に設定します。




11 次のようなウィンドウが現れますが、「OK」をクリック「restart」をすれば、日本語化、日本語入力ができるようになります。







12 ここで、再起動します。

すると、保存領域を作成するウィンドウが現れます。




続いて、「ノーマル」を選択し、続いて「フォルダの中に保存」を選択します。







13 次のようなウィンドウが現れますが空欄で良いと思います。




以上で、日本語化のすべての設定が終了しました。

14 続いて、「メニュー」→「セットアップ」→「インターネット接続ウィザード」からネットワーク設定を行います。




「Wired or wirelss LAN」を選択します。

続いて、Frisbeeを選択します。




接続したいSSIDを選択して、パスワードを入力すれば、インターネットが利用できるようになっていると思います。

KineticPup32の「省エネ」且つ「高速に動く」デスクトップ環境のLXDE化


続いて、今回の目的であるKineticPup32のLXDE化です。

非常に簡単で、LXDE-ydrvから ydrv_upupkk+d_22.10.sfs を先ほど作成した KineticPup32 のフォルダーにコピーするだけです。

これは、日本語化やその他の設定する前に行い、その後、この記事のとおりに設定した方がうまく行くようです。

ydrv_upupkk+d_22.10.sfs のダウンロード