open.Yellow.osは、日本発の新しいLinuxディストリビューションとして注目を集めています。

僕自身、このOSを試用してみて、その斬新なアプローチと日本語環境への配慮に感銘を受けました。

従来のLinux OSとは一線を画す特徴や、日本のイノベーションを復活させるという壮大な目標に、大きな可能性を感じています。

初心者から上級者まで幅広いユーザーを対象としているopen.Yellow.osは、まさに日本のIT業界に新風を吹き込む存在です。

本記事では、このエキサイティングな新OSの概要から実際の活用方法まで、詳しく解説していきます。

Linux愛好家はもちろん、新しいOSに興味がある方、日本のIT革新に関心がある方にとって、必読の内容となっています。











open.Yellow.osの概要


open.Yellow.osは、日本で開発中のDebian GNU/Linuxベースのディストリビューションです。

このプロジェクトの特徴は、単なるOSの開発にとどまらず、日本のイノベーションを復活させるコミュニティの構築を目指している点にあります。

プロジェクトの理念

open.Yellow.osプロジェクトは、「自由」「冒険」「挑戦」という3つの理念を掲げています。

これらの理念は、OSの開発だけでなく、プロジェクトに参加する人々の姿勢にも反映されています。

ネーミングの由来

  • 「open」: 誰にでも開かれたプロジェクトであることを示しています。
  • 「Yellow」: 明るさ、フレンドリーさ、ユーモア、好奇心、知識欲、冒険心などのイメージを込めています。


技術的特徴

  • ベースOS: Debian 11 bullseye
  • デスクトップ環境: GNOME
  • インストーラー: Calamales
  • 対応アーキテクチャ: AMD64


開発状況

2023年4月28日に初版がリリースされ、現在も活発に開発が続けられています。

open.Yellow.osを活用する意義


open.Yellow.osを活用する意義は、単に新しいOSを使用するだけでなく、日本のIT業界全体に貢献できる点にあります。

1. 日本のイノベーション促進

open.Yellow.osプロジェクトは、OSの開発を通じて日本のイノベーションを復活させることを目指しています。

このプロジェクトに参加したり、OSを使用したりすることで、日本のIT業界の発展に直接貢献できます。

2. コミュニティへの参加

このプロジェクトは、学生や若い世代の活躍の場、働き盛りの世代がより輝ける場、後進の育成の場としてのコミュニティ構築を目指しています。

OSを使用することで、このコミュニティの一員となり、様々な世代の人々と交流し、学び合うことができます。

3. 日本語環境の最適化

open.Yellow.osは日本語環境に重点を置いて開発されています。

これにより、日本語ユーザーにとって使いやすい環境が提供され、日本におけるLinuxの普及に貢献できます。

4. 独自機能の体験

開発者オリジナルのアプリケーションや、カテゴライズされた壁紙、独自のパッケージツールなど、他のLinuxディストリビューションにはない特徴的な機能を体験できます。

5. オープンソース文化への貢献

open.Yellow.osを使用し、フィードバックを提供することで、オープンソースソフトウェアの発展に貢献できます。

open.Yellow.osのフルーガルインストール


open.Yellow.osのインストールは、初心者にも優しい設計になっています。以下に、フルーガル(最小限)インストールの手順を示します。

1. ISOイメージのダウンロード

公式サイトからISOイメージをダウンロードします。




僕は、最新版をダウンロードしました。

2. ブートUSBの作成

僕はPuppyLinux JummyPupまたはBionicPupなどを利用して、ブート可能なUSBドライブを作成しました。

一度作成しておけば、後はファイルやフォルダをコピーするだけで、ブート可能なUSBドライブを作成することことができます。

「USBメモリで運用するPuppyLinuxをレガシーBIOSでもUEFIでも起動する方法とその活用法」概要! 概要 概要です。 具体的な方法はのちほど述べます。 PuppyLinuxをUSBメモリで運用する方法は、初心者にもわかりやすいものではあ...



次に、open.Yellow.os をフルーガルインストールするために、ダウンロードしたISOファイルをPuppyLinuxで開きます。







ここで、open.Yellow.os のインストールに必要なのは antiX のフォルダだけです。

このフォルダをインストールしようと思うメディアにコピーします。

これで、インストール自体は完了です。

sdb3にantiXのフォルダと起動のための grub.cfg がコピーされています。




sdb1には起動に必要なファイルなどがあります。



最後に、grub.cfgを編集して、open.Yellow.os を起動するためのスクリプトを書きます。

menuentry "open.Yellow.os-24.06 64bit (sdb3/antiX)" {
# search --no-floppy --set=root /antiX/vmlinuz --fs-uuid b6b60ff0-2c07-4208-9e98-e57f8d71a667
search --no-floppy --set=root --fs-uuid b6b60ff0-2c07-4208-9e98-e57f8d71a667
# linux /antiX/vmlinuz bdir=antiX buuid=b6b60ff0-2c07-4208-9e98-e57f8d71a667 vga=791 lang=ja_JP tz=Asia/Tokyo persist_static
linux /antiX/vmlinuz bdir=antiX buuid=b6b60ff0-2c07-4208-9e98-e57f8d71a667 lang=ja_JP tz=Asia/Tokyo persist_static
initrd /antiX/initrd.gz
}

uuid は blkidなどのコマンドで調べてください。

3. BIOSの設定

コンピュータのBIOS設定を変更し、USBからのブートを有効にします。

4. インストーラーの起動

最初の起動時にrootfsとhomefsのサイズを聞かれますが、両方ともデフォルトでいいと思います。

これで、open.Yellow.os が起動できるはずです。

open.Yellow.os 3つのUIの紹介


open.Yellow.osは、ユーザーの好みや使用目的に応じて選択できる3つの異なるユーザーインターフェース(UI)を提供しています。



1. oYo Original Style

- デフォルトのデスクトップ環境
- モダンで直感的なインターフェース
- アクティビティオーバービューを使用した効率的なワークスペース管理







2. Windows UI Style

- MS WINDOWS のディスクトップに似たインターフェース




3. Mac UI Style

- Macのデスクトップ似たインターフェース




これらのUIは、インストール後に選択・切り替えが可能です。

ユーザーは自分の好みや作業スタイルに合わせて最適な環境を選択できます。

Microsoft Edgeの導入


open.Yellow.os は、デフォルトのブラウザとして,Firefox が導入されていますが、最近のAIの活用を考えると、Copilotと統合されている MS Edgeをインストールするのも良さそうです。

インストールは簡単です。

メニューから「ソフトウェア」を起動して、Edgeを検索、クリックするだけでインストールできます。







MS Edge を起動



フルーガルインストール可能なディストリビューション


フルーガルインストールできるディストリビューションはたくさんあります。

PuppyLinux Pup系やDog系 SprkyBonsai 本格的なLinuxとして MX Linux antiX その仲間に open.Yellow.os が加わりました。

何といっても、フルーガルインストールの利点は、インストールメディアを作成しなくても良いこと、OSのバックアップがコピーだけで済むことです。

小さな、USBメモリにインストールしておけば、OSとデータをポケットにいれて持ち運ぶことさえ可能です。

その中で、open.Yellow.os はインストール直後から日本語環境が整っているすばらしいOSだと感じています。

open.Yellow.osの活用方法


open.Yellow.osは、様々な用途に活用できる柔軟性を持っています。以下に、主な活用方法を紹介します。

1. プログラミング学習環境 - Visual Studio Code、Python、Unityなどの開発ツールをカテゴリー選択でインストール可能 - 開発者オリジナルのアプリケーションを体験し、学習に活用

2. 教育用途 - 小中学生向けアプリケーションや教育用ソフトウェア(Kalzium、Stellariumなど)をインストール可能 - 日本語環境に最適化されているため、教育現場での導入がスムーズ

3. デスクトップ環境のカスタマイズ - カテゴライズされた壁紙を選択可能 - 3つのUIから好みのものを選択し、自分好みの作業環境を構築

4. システム管理の効率化 - 独自のパッケージツールを使用して、ソフトウェアの管理を効率化 - オリジナルのアップデートツール「pacup」を使用して、システムの更新を簡略化

5. コミュニティへの参加と貢献 - バグ報告や機能提案を通じて、OSの改善に貢献 - コミュニティイベントやディスカッションに参加し、知識を共有

6. 日本語環境でのLinux体験 - 日本語環境に最適化されているため、日本語ユーザーにとって快適なLinux体験が可能 - フォルダ名を英語と日本語から選択可能な機能を活用し、柔軟な環境設定が可能




サクッとまとめると


*まとめ
open.Yellow.osは、日本発のLinuxディストリビューションとして、独自の特徴と可能性を秘めています。

Debian GNU/Linuxをベースとしながらも、日本語環境への最適化や独自の機能追加により、日本のユーザーにとって使いやすいOSとなっています。

このOSの最大の魅力は、単なるソフトウェアの開発にとどまらず、日本のイノベーションを復活させるためのコミュニティ構築を目指している点です。

学生や若い世代の活躍の場、働き盛りの世代がより輝ける場、後進の育成の場としての役割も果たしています。

open.Yellow.osを活用することで、最新のLinux技術を体験しながら、日本のIT業界の発展に貢献することができます。

プログラミング学習環境としての利用、教育現場での活用、デスクトップ環境のカスタマイズなど、様々な用途に対応できる柔軟性も魅力の一つです。



今後の開発と進化が楽しみなopen.Yellow.osは、日本のLinuxコミュニティに新たな風を吹き込む存在となるでしょう。

ぜひ一度試してみて、その可能性を体感してみてください。