近年、クラウドベースのOSとして注目を集めているChromeOS

その軽快な動作とセキュリティの高さから、多くのユーザーが利用しています。

しかし、Windowsユーザーにとっては、ChromeOSを導入する際に「既存のWindows環境を残したまま使いたい」というニーズが少なくありません。

そこで今回は、Windows 10と正規ChromeOSをNTFS領域でデュアルブートする方法を詳しく解説します。

この方法を使えば、WindowsのNTFS領域にChromeOSをインストールし、両OSをシームレスに切り替えて使用することが可能です。

さらに、ChromeOSをimg化してUSBメモリにインストールする手順や、grub.cfgの設定方法も紹介します。

クラウドOSの魅力を存分に楽しむためのガイドとして、ぜひ参考にしてください。








1. Windows 10とChromeOSを共存させる意義


Windows 10はビジネスやゲームなど、幅広い用途で利用されているOSですが、一方でChromeOSはその軽量さとセキュリティの高さが特徴です。

特に、クラウドベースのOSであるため、データの同期やバックアップが容易で、複数のデバイス間でのシームレスな作業が可能です。

しかし、Windowsユーザーにとっては、既存の環境を残したままChromeOSを試したいというニーズがあります。

そこで、NTFS領域にChromeOSをインストールし、Windows 10と共存させる方法が注目されています。

これにより、1台のPCで両方のOSを活用できるようになります。

2. ChromeOSをimg化してUSBメモリにインストールする手順


まず、ChromeOSをimg化してUSBメモリにインストールする手順を説明します。

この方法を使えば、ChromeOSを簡単に試すことができます。

今回は、Windows がインストールされている領域を間違って壊さないように、一度、ChromeOSをUSBメモリに img化 してインストールしたあとで、 Windowsがインストールされている領域に img化したChromeOSを丸ごとコピーするという手法を取りたいと思います。

この方法であれば、chromeos.img をドラッグドロップでコピーすることが可能です。

うまくいかなければ、chromeos.img を削除すれば、もとの環境にもどるので安心です。

  1. ChromeOSのイメージファイルをダウンロード
    公式サイトや信頼できるソースから、ChromeOSのイメージファイル(chromeos.img)をダウンロードします。


  2. USBメモリにイメージを書き込む
    Brunchというツールを使って、ダウンロードしたイメージファイルをUSBメモリに書き込みます。

    これにより、USBメモリからChromeOSを起動できるようになります。


  3. USBメモリからChromeOSを起動
    PCのBIOS設定を変更し、USBメモリから起動するように設定します。

    これで、ChromeOSを試すことができます。

誰でもできるように、詳しくスッテプバイスッテプでChromeOSのインストール方法を下記のリンクで解説しています。

ChromeOS 132の魅力を徹底解説!快適な作業環境を手に入れよう この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。 ChromeOS 132は、Googleが開発した軽量で高速なオペレーティングシステムです

あわせて、次のリンクもご覧になってください。

AIを使って、多くの種類があるChromeOSをどう選択すれば良いか解説しています。

この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。 ChromeOSといえば、Googleが提供する軽量で高速なオペレーティングシステムです。 通常、ChromebookというChrome OS搭載のノートパソコンで使

3. NTFS領域にChromeOSをコピーする方法


次に、NTFS領域にChromeOSをコピーする手順を解説します。


これにより、Windows 10とChromeOSを同じディスク上で共存させることが可能です。

  1. NTFS領域の準備
    ファイルマネージャで NTFS領域を確認します。

    既存のパーティションのままで、Windowsの本体がインストールされているパーティションを見つけます。

  2. ChromeOSのイメージをNTFS領域にコピー
    USBメモリにインストールしたChromeOSのイメージファイルを、NTFS領域にコピーします。

    これにより、ChromeOSをHDDやSSD上で動作させることができます。

  3. ブートローダーの設定
    grub.cfgを編集し、Windows 10とChromeOSを選択できるように設定します。

    これにより、PC起動時にどちらのOSを起動するか選択できるようになります。

    私は、USBメモリから起動できるようにして、grub,cfg をUSBメモリ上に置くことにしています。

    こうすることで、USBを外して、Windowsの領域の chromeos.img をdelキーかなにかで削除すれば元通りになります。


4. grub.cfgを設定してデュアルブートを実現


grub.cfgは、複数のOSを切り替えて起動するための重要な設定ファイルです。

以下に、grub.cfgの設定方法を説明します。

もちろん、USBメモリから起動するためのUSBメモリのパーティション設定や必要なファイルがあります。

これについては、先ほど紹介したリンクをご覧になってください。

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  1. grub.cfgの編集
    grub.cfgファイルを開き、以下のようなエントリを追加します。

    menuentry "ChromeOS" --class "brunch" {
    #rmmod tpm
    img_path=/chromeos.img
    img_uuid=478458b5-c861-4d8b-b249-82fdd1686c79
    search --no-floppy --set=root --file $img_path
    loopback loop $img_path
    source (loop,12)/efi/boot/settings.cfg
    if [ -z $verbose ] -o [ $verbose -eq 0 ]; then
    linux (loop,7)$kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 options=$options chromeos_bootsplash=$chromeos_bootsplash $cmdline_params \
    cros_secure cros_debug img_uuid=$img_uuid img_path=$img_path \
    console= vt.global_cursor_default=0 brunch_bootsplash=$brunch_bootsplash quiet
    else
    linux (loop,7)$kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 options=$options chromeos_bootsplash=$chromeos_bootsplash $cmdline_params \
    cros_secure cros_debug img_uuid=$img_uuid img_path=$img_path
    fi
    initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img (loop,7)/lib/firmware/intel-ucode.img (loop,7)/initramfs.img
    }

    menuentry "Brunch settings" --class "brunch-settings" {
    rmmod tpm
    img_path=/chromeos.img
    img_uuid=478458b5-c861-4d8b-b249-82fdd1686c79
    search --no-floppy --set=root --file $img_path
    loopback loop $img_path
    source (loop,12)/efi/boot/settings.cfg
    linux (loop,7)/kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 options= chromeos_bootsplash= edit_brunch_config=1 \
    cros_secure cros_debug img_uuid=$img_uuid img_path=$img_path
    initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img (loop,7)/lib/firmware/intel-ucode.img (loop,7)/initramfs.img
    }
    if [ $grub_platform = "efi" ] ; then
    menuentry 'Windows uefi boot'{
    search --no-floppy --set=root --file /EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi
    chainloader /EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi
    }
    fi

    if [ $grub_platform != "efi" ] ; then
    menuentry 'Windows mbr boot'{
    search --no-floppy --set=root --file /bootmgr
    chainloader +1
    }
    fi

    if [ $grub_platform = "efi" ] ; then
    menuentry 'UEFI Firmware Settings'{
    fwsetup
    }
    fi

    # custom menu
    if [ -f /custom.cfg ] ;then source /custom.cfg ;fi
    menuentry 'Previous menu'{
    configfile /grub-prev.cfg
    }

    ここで、img_uuid=478458b5-c861-4d8b-b249-82fdd1686c79
    ChromeOSがインストールされているパーティションによって異なります。

    ターミナルで blkidコマンドなどで調べて適切なものに置き換えてください。



    この中で、PARTUUIDの値をコピーして先ほどの grub.cfg を置き換えます。

  2. 設定の保存と再起動

    grub.cfgを保存し、PCを再起動します。

    これで、起動時にChromeOSとWindows 10を選択できるようになります。

5. クラウドOS ChromeOSの魅力とは?


ChromeOSは、そのクラウドベースの設計により、多くの利点を持っています。

以下に、その魅力をいくつか紹介します。

  • 軽快な動作
    ChromeOSは非常に軽量なOSであり、低スペックのハードウェアでも快適に動作します。

  • セキュリティの高さ
    自動更新機能やサンドボックス技術により、高いセキュリティを実現しています。

  • クラウドとの連携
    GoogleドライブやGmailなど、Googleのサービスとシームレスに連携します。

  • 複数デバイスでの同期
    同じGoogleアカウントを使うことで、複数のデバイス間でデータを同期できます。





サクッとまとめると


*まとめ
今回は、Windows 10と正規ChromeOSをNTFS領域でデュアルブートする方法を詳しく解説しました。

この方法を使えば、既存のWindows環境を残したまま、ChromeOSの魅力を存分に体験することができます。

ChromeOSをimg化してUSBメモリにインストールし、NTFS領域にコピーすることで、1台のPCで両方のOSを活用できるようになります。

さらに、grub.cfgの設定により、起動時にOSを選択できるようになります。

クラウドOSであるChromeOSの軽快な動作とセキュリティの高さは、Windowsユーザーにも大きなメリットをもたらします。

ぜひこの方法を試して、両方のOSの良さを実感してください。