ハイブリッドUSB PuppyLinux:BIOSとUEFIに対応する究極のポータブルLinux環境の構築方法 [ 画像 動画あり ]!
この記事では、BIOSとUEFIの両方に対応したハイブリッドUSB Puppyの作成方法を詳しく解説します。
その後、MX LinuxやChromeOSをハイブリッドUSB Puppyと同じUSB内で動作させる方法についても述べたいと思います。
現在、私の128GBのUSBメモリには、F96-CE4の他に、小さなFossa-Fire、32bitのJammyPup、人気のディストリビューションMX Linux、正規のChromeOS 130が同居していて、5つのOSを切り替えながら仕事をしています。
従来のUSBブートでは、BIOSかUEFIのどちらかにしか対応していませんでしたが、ハイブリッドUSB Puppyを使えば、どちらのシステムでも起動可能になります。
これにより、古いPCから最新のマシンまで、幅広いハードウェアで同じUSBドライブから Puppy Linuxを起動できるようになります。
本記事では、ハイブリッドUSB Puppyの作成手順を詳細に説明するとともに、その活用方法や利点についても触れていきます。
Puppy Linuxの軽量さと柔軟性を最大限に活かしつつ、より多くのデバイスで使えるようになる魅力的な方法を、ぜひマスターしてください。
ハイブリッドUSB Puppyの作成方法の概要
ハイブリッドUSB Puppyを作成するプロセスは、以下の主要なステップで構成されています:
- 準備: 必要なツールとファイルを用意する
- パーティションの設定: パーティションとフラグの設定と最終確認
- PuppyLinuxのインストール: F96-CE_4 のフルーガルインストール
- ブートローダーのインストール:
- 再度BIOS用のインストール: Grub4Dosによるブートローダーの設定
この方法を使えば、1つのUSBドライブでBIOSとUEFIの両方のシステムに対応できるPuppy Linux環境を構築することができます。
ハイブリッドUSB Puppyを活用する意義
ハイブリッドUSB Puppyを作成する意義は、以下のような点にあります:
- 互換性の向上: 古いBIOSシステムから最新のUEFIシステムまで、幅広いハードウェアで使用可能になります。
- ポータビリティの最大化: 1つのUSBドライブで多様な環境に対応できるため、持ち運びが容易になります。
- 柔軟な運用: 異なるブートシステムを持つ複数のマシンで、同じ環境を使用できます。
- トラブルシューティングの効率化: システム修復やデータ救出など、様々な状況で活用できます。
- 学習と実験の機会: ブートプロセスやシステム構成について深く学べます。
ハイブリッドUSB Puppyの作成方法
以下に、ハイブリッドUSB Puppyを作成するための詳細な手順を説明します:
1. 準備
- USBメモリ: 64GB以上の容量を推奨(できればインストール用を含めて2つ)
- Puppy LinuxのISOファイル: 例えば「F96-CE_4.iso」など
- UNetbootin: ISOファイルをUSBに書き込むためのツール
2. 初期セットアップ
1. UNetbootinを使用して、Puppy LinuxのISOファイルを1つ目のUSBメモリに書き込みます。
2. 作成したUSBメモリからPuppy Linuxを起動します。
3. F96-CE4のフルーガルインストール
今回は、シノバーさんが開発された langpack_ja-2.3-amd64.pet をインストール後に適応して日本語化された F96-CE で解説させてもらっています。
langpack_ja-2.3-amd64.pet をクリック、指示に従うだけで、日本語化できます。
1. Gparted でパーティションを設定します。
私は、128GBのUSBメモリをfat32で512MB、linux-swapとして256MB、 ext4として約75GB、残りをChromeOSをインストールするために確保しています。fat32のパーティションはbootフラグをつけてください。
75GBの領域には複数のLinuxがインストールされています。
2.まず、F96-CE4をインストールするために、76GBのパーティションに F96-CE4をインストールするためのフォルダ「F96-CE-4」を作成します。
3. メニューから「セットアップ」→「Puppyユニバーサルインストーラー」を選択します。
4. 「FrugalPup」、続いて「Puppy}をクリックし、インストール先のUSBメモリのインストールするPuppyLinux F96-CE_4.isoとフォルダ「F96-CE-4」を選びます。
FrugalPupを選択
Puppyを選択
isoファイルを選択
パーティションを選択
フォルダを選択
インストールを実行
5. 「GRUB2 ブートローダのを設定」をクリックします。
ブートローダのインストール先を選択
MBRブートとUEFIブート両方にチェック
これだけで、インストールされているPuppyLinuxを検索して、BIOSとUEFIに対応する究極のポータブルLinuxを構築することができます。
6. 必要なファイルのコピーが自動的に行われます。
しかし、認識できないOS MX LinuxやChromeOSなどもあるので、あえて次も実行しておきます。
4. BIOS用のインストール
ここから先の設定は、認識されたPuppyLinuxなどだけを使用する場合は不要です。
1. 同じUSBメモリに対して、「Grub4Dos ブートローダの設定 (MBR - BIOS)」をクリックします。
2. 必要なファイルが上書きコピーされます。
3. このことにより、menu1.st がテキスト形式で編集できるようになるので、MX LinuxやChromeOS その他の起動スクリプトを手動で書き込みます。
MX Linuxの起動メニューを修正 ChromeOSの起動メニューを追加
これで、BIOSとUEFIの両方に対応したハイブリッドUSB Puppyの作成が完了します。
ハイブリッドUSB Puppyの活用方法
ハイブリッドUSB Puppyは、以下のような様々な場面で活用できます:
1. マルチブート環境: 異なるブートシステムを持つ複数のPCで同じ環境を使用できます。
2. ポータブルワークスペース: どこでも自分の環境を持ち運べるため、出先での作業に便利です。
3. システム修復ツール: 起動しないPCのトラブルシューティングに活用できます。
4. セキュアな一時環境: 公共のPCを使用する際の安全な作業環境として利用できます。
5. ライブ環境でのテスト: 新しいソフトウェアやシステム設定をテストする際に便利です。
6. レスキューツール: データ復旧やウイルス駆除などの緊急時に役立ちます。
7. 学習ツール: Linux初心者がシステムを学ぶための安全な環境として活用できます。
これらの用途に応じて、必要なソフトウェアや設定をカスタマイズすることで、より効果的に活用することができます。
サクッとまとめると
*まとめ
ハイブリッドUSB Puppyは、BIOSとUEFIの両方のシステムに対応した、非常に柔軟性の高いLinux環境です。
その作成方法は、一見複雑に思えるかもしれませんが、本記事で説明した手順を丁寧に追うことで、誰でも作成することができます。
この方法の最大の利点は、1つのUSBドライブで幅広いハードウェアに対応できることです。
これにより、IT専門家からLinux初心者まで、様々なユーザーが恩恵を受けることができます。
システムのトラブルシューティング、ポータブルな作業環境の構築、新しいソフトウェアのテストなど、その用途は多岐にわたります。
ハイブリッドUSB Puppyを活用することで、Linuxの柔軟性と軽量性を最大限に引き出すことができます。
また、この過程を通じて、ブートプロセスやシステム構成について深く学ぶこともできるでしょう。
技術の進歩に伴い、BIOSとUEFIの両方に対応する必要性はますます高まっています。
ハイブリッドUSB Puppyは、この課題に対する効果的な解決策の一つとなっています。
ぜひ、この方法を試してみて、Puppy Linuxの可能性を最大限に引き出してください。
その作成方法は、一見複雑に思えるかもしれませんが、本記事で説明した手順を丁寧に追うことで、誰でも作成することができます。
この方法の最大の利点は、1つのUSBドライブで幅広いハードウェアに対応できることです。
これにより、IT専門家からLinux初心者まで、様々なユーザーが恩恵を受けることができます。
システムのトラブルシューティング、ポータブルな作業環境の構築、新しいソフトウェアのテストなど、その用途は多岐にわたります。
ハイブリッドUSB Puppyを活用することで、Linuxの柔軟性と軽量性を最大限に引き出すことができます。
また、この過程を通じて、ブートプロセスやシステム構成について深く学ぶこともできるでしょう。
技術の進歩に伴い、BIOSとUEFIの両方に対応する必要性はますます高まっています。
ハイブリッドUSB Puppyは、この課題に対する効果的な解決策の一つとなっています。
ぜひ、この方法を試してみて、Puppy Linuxの可能性を最大限に引き出してください。
Citations:
[1] http://kanzou2.seesaa.net/article/484018367.html
[2] http://kanzou2.seesaa.net/article/477532236.html
[3] https://fedibird.com/@mizobuchi/111649587237054166
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[6] https://www.sakurapup.com/forum1/viewtopic.php?t=3227
[7] https://www.calm.co.jp/product/secure-fs.html
[8] https://b.hatena.ne.jp/entry/s/thinking-log.blogspot.com/2023/04/usbpuppylinuxbiosuefiusbos.html
[9] https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ali/1649932.html