Puppy Linuxの最新バージョンであるF96-CE_4(fossapup64 9.6)が登場し、軽量で高速なLinux環境を求めるユーザーの間で注目を集めています。

私自身、古いPCに新しい命を吹き込むためにF96-CE_4を試してみましたが、その軽快さと使いやすさに驚かされました。

特に、USBメモリへのフルーガルインストールの簡便さと、日本語環境の構築のしやすさは特筆に値します。

さらに、WPS OfficeやMicrosoft Edgeなどの人気アプリケーションを追加することで、日常的な作業環境としても十分な機能性を備えることができました。

この記事では、F96-CE_4の魅力と、誰でも簡単に始められるセットアップ方法を詳しく解説します。

古いPCを活用したい方、軽量なLinux環境に興味がある方、是非最後までお読みください。










F96-CE_4の概要


F96-CE_4は、Puppy Linuxの最新バージョンであり、fossapup64 9.6としても知られています[1]。

Puppy Linuxは、小型で高速、そして使いやすさを追求したLinuxディストリビューションとして長年愛用されてきました。

F96-CE_4は、その伝統を受け継ぎつつ、最新のハードウェアにも対応した現代的な機能を備えています。

主な特徴:

  • 軽量設計(ISO image size: 約568MB)
  • 高速起動と動作
  • Live CD/USBとしての利用が可能
  • フルーガルインストールによる柔軟な運用
  • 豊富なアプリケーションの事前インストール

F96-CE_4を活用する意義


F96-CE_4を使用する最大の利点は、古いハードウェアに新しい命を吹き込めることです。

Windows 10やWindows 11が快適に動作しない古いPCでも、F96-CE_4なら軽快に動作します。

また、以下のような用途にも適しています:

  1. セカンドマシンとしての活用:メインPCの補助として使用
  2. 緊急用ブートディスク:システムトラブル時の救済ツール
  3. プログラミング学習環境:軽量なLinux環境でコーディングを学ぶ
  4. セキュリティ重視の作業:インターネットバンキングなど、安全性が求められる作業用

F96-CE_4のフルーガルインストール


F96-CE_4のウェブサイト




フルーガルインストールとは、軽量LinuxディストリビューションであるPuppy LinuxをディスクやUSBメモリに最小限の方法でインストールするプロセスです。

F96-CE_4のフルーガルインストールは以下の手順で行います:

  1. F96-CE_4のISOイメージをダウンロード
  2. UNetbootinなどのツールを使用してUSBメモリにISOイメージを書き込む[2]
  3. USBメモリからブートし、初期設定を行う
  4. 設定を保存し、再起動

詳しくは下記のリンクを参照してください。

この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。 Puppy Linuxは軽量で高速なLinuxディストリビューションとして知られていますが、ハイブリッドUSB Puppyを作成することで、その利便性をさらに

注意点:

  • USBメモリは4GB以上の容量が推奨されます
  • BIOSの設定でUSBブートを有効にする必要があります

F96-CE_4の日本語化の方法


F96-CE_4の日本語化は、シノバーさんが開発された日本語化サポートパッケージを使用することで簡単に行えます[1][4]。

  1. 日本語化サポートパッケージ(langpack_ja-2.3-amd64.pet)をダウンロード
  2. langpack_ja-2.3-amd64.petをクリックしてパッケージをインストール
  3. ロケール設定画面で以下を選択:
    • 言語:ja_JP(UTF-8にチェック)
    • タイムゾーン:Asia/Tokyo
    • キーボード:jp japanese



  4. 再起動して日本語環境を適用

F96-CE_4にポータブルWPS Office 日本語版のインストール


WPS Officeは、Microsoft Officeと互換性の高い無料のオフィススイートです。

F96-CE_4にポータブル版をインストールする手順は以下の通りです:

  1. WPS OfficeのLinux版をダウンロード 最新版は、日本語入力ができなかったため、下記のリンクからダウンロードします。

    ポータブルWPS Office 日本語版のダウンロード

    ポータブルWPS Office 日本語版 wps-office-2019.tar.gz のダウンロード

  2. ダウンロードしたパッケージをクリックして解凍





    wps-office-2019.tar.gzを解凍

  3. 解糖してできたフォルダ wps-office-2019 を /mnt/home に移動
  4. wps-office-2019 フォルダの中の desktops フォルダの中にあるファイルをデスクトップ上にドラッグドロップ

    デスクトップ上にショートカットが出きるので、クリックすると該当のWPS Offいce が起動します。



  5. 日本語フォントをインストールして日本語表示を有効化

WPS Officeの日本語化(ご自分で一から日本語したい方向け)


日本語の設定は、ja_JP という日本語化のためのファイルが必要です。

ja_JP は下記のリンクからダウンロードしてください。

ダウンロードして、展開、/opt/kingsoft/wps-office/office6/mui に ja_JP をコピーしてください。

また、WPS Office 起動直後に表示される中国語のスプラッシュが気になる方は、splash をダウンロードして、日本語表記のものを /opt/kingsoft/wps-office/office6/mui/ja_JP/resource/splash や /opt/kingsoft/wps-office/office6/mui/default/resource/splash にコピーしてください。

以下、それそれのダウンロードリンクです。

ja_JP.tar.gz

splash.tar.gz

wps-office_10.1.0.6757_amd64.deb

wps-office_10.1.0.6757_i386.deb

wps-office_11.1.0.9505.XA_amd64.deb

最新版のWPS Officeは日本語表示ができるものの、少し操作が違ってるので、上記のバーションをおすすめします。

F96-CE_4にポータブルMicrosoft Edgeのインストール


いま、ほとんどの作業がウェブ上でできるようになっています。

その意味でも、Windowsでよく使われているブラウザ MS Edge をインストールすることはとても意味のあることだと思います。

Microsoft EdgeはChromiumベースのモダンなブラウザです。

F96-CE_4にインストールすることで、より快適なWeb閲覧環境を構築できます:

  1. Portable Edge for Linuxを下記のサイトからダウンロード

    Portable Edge for Linux のダウンロード
  2. ダウンロードしたパッケージを解凍してフォルダを /mnt/home にコピー



  3. MSEdge-portable64 フォルダの中の 「LAUNCH」がMS Edgeの起動ファイルです。

    必要に応じて、デスクトップにショートカットを作成しておくと便利です。






僕がCF96-CE_4をインストールしたUSBメディアです。

コンピュータに挿しっぱなしで使っています。



もし、少しお金がかけられるなら外付けの小さなSSDがお勧めです。



F96-CE_4の活用方法


F96-CE_4は、その軽量性と柔軟性から、様々な用途に活用できます:

  1. オフィス作業:WPS Officeを使用して文書作成や表計算
  2. Web閲覧:Microsoft Edgeで快適なインターネット体験
  3. マルチメディア:VLCプレーヤーで動画や音楽を楽しむ
  4. プログラミング:Geanyエディタを使用してコーディング
  5. システム管理:ターミナルを活用したLinuxコマンドの学習




サクッとまとめると


*まとめ
F96-CE_4(fossapup64 9.6)は、軽量で高速なLinux環境を求めるユーザーにとって理想的な選択肢です。

フルーガルインストールの簡便さ、日本語化の容易さ、そして主要アプリケーションの追加のしやすさは、初心者にも優しい特徴といえるでしょう。

古いPCに新しい命を吹き込むだけでなく、セキュリティ重視の作業環境としても活用できるF96-CE_4は、多くのユーザーにとって魅力的なオプションとなるはずです。

私自身、F96-CE_4を使用して古いノートPCを蘇らせ、軽量なLinux環境の魅力を再発見しました。

特に、起動の速さとメモリ使用量の少なさには目を見張るものがあります。

また、WPS OfficeやMicrosoft Edgeを追加することで、日常的な作業のほとんどをこの環境で行えるようになりました。

Linuxに興味はあるけれど、難しそうで手を出せなかった方にも、F96-CE_4は最適な入門機会を提供してくれるでしょう。

ぜひ、あなたも軽量Linux生活を始めてみてはいかがでしょうか。



Citations:
[1] http://www.hi-ho.ne.jp/toshiya_sakai/page41.htm
[2] https://shinobar.net/linux/blog/?viewDetailed=00009
[3] https://bigmoro.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-d5854f.html
[4] https://seo-writing-professionals.com/seo-htag/
[5] https://www.wikiwand.com/ja/articles/Puppy_Linux
[6] http://kanzou2.seesaa.net/article/499460105.html
[7] https://sakurapup.com/forum1/viewtopic.php?t=3606
[8] https://ja.wikipedia.org/wiki/Yara_OSX
[9] https://www.youtube.com/watch?v=RbYfp3ZAGnE
[10] https://www.weblio.jp/wkpja/content/Puppy+Linux_Puppy+Linux%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81