はじめに:Windows10ユーザーなら誰もが直面する問題


こんにちは、PC 節約生活者の「Silver LifeStyle」です。

ある日、私のデスクに一台の古いノートPCが置かれました。

「これ、まだ使えますか?」と同僚が尋ねてきたのです。

そのPCは、5年前のモデルで動作がかなり重く、Windows10のサポート終了が迫っているという事実を考えると、正直厳しい状況でした。

しかし、この問題は他人事ではありません。皆さんの多くも同じ悩みを抱えているのではないでしょうか?

そこで、私は一つの解決策を見つけました。

それが 「Q4OS」という軽量Linuxディストリビューション です。

この記事では、私が実際に試行錯誤しながらQ4OSを導入し、

Windows10とデュアルブート環境を構築した経験を基に、皆さんにもその魅力をお伝えします。






WIndowsと同じ操作性にした 軽量Linux Q4OS




Windows10サポート終了の現実:無視できないリスク


まず、Windows10のサポート終了について簡単に説明します。

マイクロソフトは2025年10月14日にWindows10の延長サポートを終了すると発表しています。

サポート終了後は、セキュリティアップデートが提供されなくなるため、以下のようなリスクが生じます:

  • ウイルスやマルウェアへの脆弱性増加

  • 最新のソフトウェアとの互換性低下

  • システム障害時のサポート不可

とはいえ、新しいPCを購入するのは簡単ではありません。

特に古いPCを持っている場合、ハードウェアの性能が十分でないため、Windows11へのアップグレードも難しいでしょう。

そこで登場するのが、軽量かつ高性能なLinuxディストリビューション「Q4OS」です。


Q4OSとは?AquariusとTrinityの違いをわかりやすく解説


Q4OSのウェブサイト

Q4OSの特徴


Q4OSは、Debianベースの軽量Linuxディストリビューションで、古くてスペックの低いPCでも快適に動作します。

その最大の特徴は、以下の通りです:

  • 軽量性: 最低限のリソースで動作するため、古いPCでもストレスなく利用可能。

  • シンプルさ: 初心者でも使いやすいインターフェース。

  • 拡張性: 必要に応じて機能を追加できる柔軟性。

さらに、Q4OSには2つのエディションがあります:

  1. Aquarius(プラズマデスクトップ)
    KDE Plasmaを採用したモダンなデザイン。
    カスタマイズ性が高く、見た目も美しいです。

  2. Trinity(クラシックデスクトップ)
    TDE(Trinity Desktop Environment)を採用。
    WindowsXPや7に似たインターフェースで、初心者や懐かしさを求めるユーザーにおすすめ。
    TDE(Trinity Desktop Environment)のほうが軽量でおすすめです。


実際にやってみた!Q4OS Aquarius, Trinityのインストール手順


さて、ここからは私が実際に試したQ4OSのインストール手順をご紹介します。

少し長くなりますが、丁寧に解説しますのでご安心ください。

1. ダウンロードと起動ディスクの作成


まず、Q4OS公式サイトからISOファイルをダウンロードします。

AquariusとTrinityのどちらかを選んでください。

その後、Rufusなどのツールを使ってUSBメモリに書き込み、起動可能なインストールメディアを作成します。

2. BIOS設定と起動


次に、PCを再起動してBIOS設定画面を開きます。

ここで、USBドライブを第一起動デバイスに設定します。

これでQ4OSのインストーラーが起動します。

3. インストールウィザードに従う


インストーラーは非常にシンプルで、次のステップに従います:
  • 言語選択

  • キーボードレイアウト設定

  • ディスクパーティションの選択(デュアルブートの場合、空き領域を作成する)

4. デュアルブート環境の構築


デュアルブート環境を構築する際は、既存のWindows10のデータを消さないように注意が必要です。

GPartedなどのツールを使って、空き領域を作成し、そこにQ4OSをインストールします。

再起動後、GRUBというブートローダーが表示され、Windows10とQ4OSのどちらを起動するか選べるようになります。




Q4OSをUSBメモリにインストール起動するという方法


Q4OSは非常に軽量なOSなので、USBメモリにインストール起動する方法を採用することができます。

私は、この方法でQ4OSをインストールしています。

これなら、MS Windowsの領域を変更する必要はありません。

実際に、この記事もUSBメモリから起動したQ4OSで書いていますが、まったくストレスはありません。

さらに、同じUSBメモリに「正規 ChromeOS 134」もインストールして、トリプルブート環境を構築していますが、快適に使用できています。

USBメモリにQ4OS、ChromeOSをインストールする方法は、下記のリンクをご覧になってください。

この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。 こんにちは、皆さん!今日は、私が古いPCを再生させるために挑戦した「Q4OS」と「ChromeOS」のデュアルブート環境を構築する体験談をお

MS EdgeをQ4OSに導入!ブラウジング体験を向上させる方法


Q4OSにMS Edgeを導入


Linuxユーザーにとって、ブラウザ選びは重要です。

Q4OSにはデフォルトでFirefoxが含まれていますが、私はMS Edgeを導入して、Q4OSをWindows環境と同じように使いたいので、MS Edgeをインストールすることにしました。

MS Edgeをインストールして、MS Edgeで仕事をしていると、まるでサクサク動作するWndowsを使っているような錯覚になってしまいます。

手順:


  1. Microsoft公式サイトからEdgeの.debパッケージをダウンロード。



  2. ターミナルを開き、以下のコマンドを実行:
    sudo dpkg -i edge.deb

  3. または、ダウンロードしたファイルをクリックしてもインストーうできます。

    Edgeのインストールは、Windowsのアプリケーションインストールと同様の画面

  4. インストールが完了したら、アプリケーションメニューからEdgeを起動。

結果として、Q4OSでも快適にEdgeを使用できました。

YouTubeやGoogle Meetなど、日常的に使うウェブサービスも問題なく動作します。




Q4OSをまるでMS Windows環境のようにする方法!


Q4OSは、軽量かつ効率的なLinuxディストリビューションとして知られています。

旧世代のハードウェアでも快適に動作し、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。

しかし、Windowsに慣れたユーザーにとって、新しいオペレーティングシステム(OS)に移行するのは少し不安なもの。

そこで今回は、Q4OSをまるでMS Windows環境のようにカスタマイズする方法 をご紹介します!

これで、WindowsユーザーでもストレスなくQ4OSを使いこなせるようになるはずです。

本来なら、WindowsのようなQ4OSがXPQ4として公開されていますが、最新版のQ4OS をベースにしたものではなかったので今回はQ4OSを簡易的な方法でWndowsのデスクトップに近づけてみました。

XPQ4 - Windows look'n feel for your Q4OS desktop



デスクトップ環境をWindows風にする


Q4OSはデフォルトで「Trinity Desktop Environment (TDE)」を使用していますが、この環境をWindowsライクにカスタマイズすることができます。

手順:

1. Q4OSの「メニュー」から「システム」「Welocome Q4OS Screen」を起動して「スタートメニューを切り替え」を選択します。



私は、「クラシック」「カテゴリ」を選択しました。

2. 続いて、「設定」「Control panel」を開いて、「外観&テーマ」をクリックします。



3.「TDE theme」でWindowsに近いものを選びます。



4. 続いて「背景:を選択して、好みのものを選択します。

私は、「Storm blue」を選んでWindows XPの雰囲気にしました。






まとめ:Q4OSで未来を切り拓こう


*まとめ
Windows10のサポート終了は避けられませんが、それは新しい可能性の始まりでもあります。

Q4OSは、古いPCを新たな命で蘇らせてくれる素晴らしいツールです。

私の経験を通じて、Q4OSがどれほど便利で楽しいものかを感じ取っていただけたでしょうか?

ぜひ、皆さんも一度Q4OSを試してみてください。

そして、自分だけの快適なデュアルブート環境を構築してみてください。

あなたのPCライフが、きっと一層豊かになるはずです!

追伸:読者の皆さんへ
もし、この記事を読んで質問や感想があれば、ぜひコメント欄に残してください。私も皆さんと一緒にQ4OSの世界を楽しんでいけたら嬉しいです!