こんにちは、皆さん!今日は、私が古いPCを再生させるために挑戦した「Q4OS」と「ChromeOS」のデュアルブート環境を構築する体験談をお話しします。

Windows 10のサポート終了が迫り、どうにかしてこのPCを使い続けたいと思ったのがきっかけです。

さあ、私の冒険にお付き合いください!







軽量Linux「Q4OS」とは?


まずは、Q4OSについて詳しく解説します。Q4OS(クアッドフォーオーエス)は、軽量でありながら使いやすいLinuxディストリビューションです。

特に、スペックの低い古いPCやハードウェアに最適化されています。以下のような特徴があります。



Q4OSの主な特徴


  • 軽量性
    Q4OSは、リソース(CPUやメモリ)をあまり消費しないため、古いPCでもスムーズに動作します。
    例えば、メモリが2GB以下のPCでも快適に利用できます。

  • ユーザーフレンドリーなインターフェース
    Windowsユーザーにとって馴染みやすい「Trinity Desktop Environment (TDE)」というデスクトップ環境を採用しています。
    移行が容易で、初心者でも直感的に操作可能です。

  • セキュリティと安定性
    定期的なアップデートが行われ、セキュリティ面でも安心です。
    また、Debianベースなので、ソフトウェアの互換性も高く、長期間使うことができます。

私の古いPCも、Q4OSをインストールすることで見違えるように快適になりました。

まるで新しいPCを手に入れたかのような感覚です!

Googleの「ChromeOS」とは?


次に、ChromeOSについて説明します。ChromeOSは、Googleが開発した軽量なオペレーティングシステムで、主にChromebookで使用されています。

以下のような特徴があります。



ChromeOSの主な特徴


  • クラウド中心の設計
    アプリケーションやデータは主にクラウド上に保存されるため、ローカルストレージの心配が少なくなります。
    これにより、古いPCでも効率的に作業できます。

  • 高速起動
    システムが非常に軽量であるため、電源を入れてからすぐに使えるようになります。
    これは、古いPCでも大きな利点です。

  • 強力なセキュリティ
    自動更新やサンドボックス技術により、マルウェアやウイルスに対する防御力が高いです。
    ネットバンキングや個人情報の取り扱いも安心して行えます。

私がChromeOSに興味を持った理由は、その軽快さとセキュリティの高さです。

特に、インターネットを安全に使いたい人にはおすすめです。

Q4OSとChromeOSのデュアルブート環境の意義


では、なぜQ4OSとChromeOSのデュアルブート環境を構築するのか?その意義について考えてみましょう。

デュアルブートのメリット


  • 安全性の確保
    ChromeOSは定期的なセキュリティアップデートが行われるため、インターネットを使用する際の安全性が向上します。

  • 段階的な移行
    重要な業務アプリはQ4OSで使い続けながら、徐々にChromeOSに移行できるので、作業の中断が少なくて済みます。

  • ハードウェアの最適化
    Q4OSは古いPCでも快適に動作し、ChromeOSはクラウドベースで軽量なため、ハードウェアを最大限に活用できます。

デュアルブート環境を構築することで、古いPCを再生させるだけでなく、より安全で快適な作業環境を手に入れることができます。

USBメモリへのQ4OSのインストールと日本語化


次に、Q4OSをUSBメモリにインストールし、日本語化する手順を詳しく紹介します。

初心者でも簡単に進められるように丁寧に解説します。

ステップ1: USBメモリの準備


  • USBメモリの用意: 推奨サイズは64GB以上です。
    ただし、データを多く保存する場合は32GB以上のものを選ぶと良いでしょう。

  • Q4OSのダウンロード: Q4OS公式サイトからISOファイルをダウンロードします。

ステップ2: USBメモリへの書き込み


  • 書き込みツールの使用: 「Rufus」や「Etcher」といったツールを使って、ダウンロードしたISOファイルをUSBメモリに書き込みます。これらのツールは無料で、初心者にも使いやすいです。

ステップ3: 日本語化


  • 言語設定: Q4OSを起動したら、設定メニューから「言語」を日本語に変更します。
    これにより、操作画面が日本語になり、使いやすさが格段に向上します。



  • Japanease (Ja)を選択します

  • パーテーション設定:最初にブートパーテーションを確認します。
    USBメモリを3つのパーティションに分けています。

    具体的には、

    sdb1
    コンテンツ : 保持
    マウントポイント : /boot/efi
    フラグ : boot

    sdb2
    linux-swap

    sdb3
    コンテンツ : 保持
    マウントポイント : /

    と設定しています。

  • パーティションの設定

この画面で、「Install Q4OS」をクリックします。


あとは、インストーラーの指示に従って進めていきます。

インストール画面を時系列に掲載します。













日本語入力の設定


インストール作業が終了しましたので、いつものように日本語入力設定に移ります。

ところが、何もしていないのですが、日本語入力が出来ています。

Q4OSもずいぶん進化しています。

  • a.mozc: 追加したパッケージマネージャで日本語入力を確認してみますと、「Fcitx5-Mozc」がインストール済みでした。
    事前準備の行程でランゲージパックをインストールしたのがうまく行ったようです。

  • b.キーボード設定: ところが、日本語入力は出来るのですが、キー入力が少し変です。
    Fcitx5 の設定を見てみますと、なんと英語キーボードになっていました。
    アイコン右クリックから「設定」、英語キーボードを削除、日本語キーボードを追加、一番上へ配置します。



  • c.完成: いつもの「あ」アイコンが出てきて、キーボードが「jp」になりました。

USBメモリへのChromeOSのインストール(Brunchフレームワークを利用)


続いて、ChromeOSをUSBメモリにインストールする手順を説明します。

ここでは、「Brunch」というフレームワークを使います。

ステップ1: Brunchのダウンロード



ステップ2: ChromeOSイメージのダウンロード


  • 自分のPCに合ったイメージを選ぶ: 自分のCPU(IntelまたはAMD)に合ったChromeOSのRecovery Imageを選び、Googleの公式サイトからダウンロードします。

ステップ3: USBメモリへのインストール


  • インストールコマンドの実行: ターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。

sudo bash chromeos-install.sh -src <source_path> -dst /mnt/chromeos/chromeos.img -s <size_in_GB>

<source_path>にはダウンロードしたChromeOSイメージのパス、<size_in_GB>にはUSBメモリの容量を指定します。


正規ChromeOSを img化してインストールする詳しい解説は下記をご覧になってください。

この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。 こんにちは、皆さん!今日は、私が古いPCを再生させるために挑戦した、ChromeOS 134のRecovery Imageを使ったデュアルブートの体験談をお


ここでは、ChromeOSをインストールするのに、Linux Mintまたは MX Linux を紹介していますが、せっかくQ4OSをインストールしているので、Q4OS を使えが良いと思います。

Q4OSとChromeOSのデュアルブート設定


デュアルブート環境を実現するためには、GRUB(起動マネージャー)の設定が必要です。

具体的には、grub.cfgを編集します。

ステップ1: grub.cfgの編集


  • 起動スクリプトの追加: grub.cfgにChromeOSの起動スクリプトを追加します。以下は参考例です。

これは、ChromeOSをインストールが終了すると同時に、ターミナルに表示されるのでそのまま使えば良いと思います。

menuentry "ChromeOS" --class "brunch" {
    img_path=/chromeos.img
    img_uuid=478458b5-c861-4d8b-b249-82fdd1686c79
    search --no-floppy --set=root --file $img_path
    loopback loop $img_path
    source (loop,12)/efi/boot/settings.cfg
    linux (loop,7)$kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 options=$options chromeos_bootsplash=$chromeos_bootsplash $cmdline_params \
    cros_secure cros_debug img_uuid=$img_uuid img_path=$img_path \
    console= vt.global_cursor_default=0 brunch_bootsplash=$brunch_bootsplash quiet
    initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img (loop,7)/lib/firmware/intel-ucode.img (loop,7)/initramfs.img
}


これを、Q4OSがインストールされているパーティションの boot>grub>grub.cfg に書き込みます。

これで、Q4OSとChromeOSのデュアルブート環境が完成します。

デュアルブート環境の活用方法


デュアルブート環境が整ったら、どのように活用するかも重要です。

以下のような使い方が考えられます。

  • 日常的な作業
    Q4OSを使って文書作成やプログラミングを行い、ChromeOSでインターネットを利用する。

  • セキュリティ重視の作業
    ネットバンキングや個人情報の取り扱いはChromeOSで行い、安心して作業ができる。

  • 幅広いアプリの利用
    Q4OSではLinuxアプリを利用し、ChromeOSではWebアプリを活用することで、さまざまな作業に対応可能。

私がChromeOSをインストールしたUSBメディアです。

コンピュータに挿しっぱなしで使っています。



もし、少しお金がかけられるなら外付けの小さなSSDがお勧めです。







サクッとまとめると


*まとめ
このデュアルブートの冒険を通じて、私は古いPCを再生させることができました。

Q4OSとChromeOSを使うことで、快適な作業環境を手に入れ、Windows 10のサポート終了後も安心してPCを使い続けることができるようになりました。

もし、あなたも古いPCを再生させたいと思っているなら、ぜひこの方法を試してみてください。

USBメモリを使った実験的導入は、初期費用を抑えつつ動作確認ができる優れた手法です。

私の経験が、あなたのPCライフを革新する手助けになれば幸いです!



参考リンク