こんにちは、60代のPC関係に携わってきたSilver LifeStyleと申します。

20年以上WindowsとLinuxの両方を使ってきた経験から、特に今Windowsからの移行を考えている方に、私が最近ハマっているディストリビューション「Q4OS」について、実体験を交えてご紹介します。










「Windows 10のサポート終了」という崖っぷち


ある日、職場の同僚から古いPCのアップグレード相談を受けました。

Windows 10のサポート終了が近づき、選択肢は2つ。Windows 11にアップグレードするか、それとも...別の道を探るか。

「これらの古いマシンはWindows 11の要件を満たしていない。かといって買い替えるには予算が...」

頭を抱えていた時、同僚から一言。

「山田さん、Q4OSって知ってる?」



Q4OSとの出会い - Windows難民の救世主


Q4OSとは何か?初めて聞く名前でしたが、調べてみると驚きの連続でした。

Q4OSの概要


Q4OSは、Debian Linuxをベースとした軽量なディストリビューションです。

特徴的なのは、その見た目と操作感がWindows 7/XPに似ていること。

そして何より、古いハードウェアでも快適に動作するという点に惹かれました。

Q4OSには主に2つのデスクトップ環境があります:

  • Trinity - 軽量で、Windows XP/7のような伝統的なデスクトップ環境

  • Plasma - 現代的で美しいKDEのデスクトップ環境

「へぇ、面白そうだな」程度の気持ちで、まずは自宅の古いノートPC(10年前のVAIO、Core i3、メモリ4GB)にインストールしてみることにしました。

なぜQ4OS Trinityをおすすめするのか


実験的に使い始めて2週間ほど経った時、私はもう虜になっていました。

おすすめする理由は主に以下の点です:

1. 驚異的な軽さと速さ


「こんな古いPCがこんなに速く動くなんて!」

インストール直後、システムのメモリ使用量はなんと約600MB。

Windows 10の起動では悲鳴を上げていたノートPCが、まるで若返ったように軽快に動くのです。

ある朝、妻が覗き込んできました。

「あら、新しいパソコン買ったの?」

「いや、あの重くて遅かった古いやつだよ」

「嘘でしょ!」

この反応が全てを物語っています。

2. Windows風の使い易さ


Trinityデスクトップ環境は、スタートメニュー、タスクバー、システムトレイなど、Windows経験者なら即座に使いこなせる設計になっています。

職場の同僚に試しに使ってもらったところ:

「あれ?これWindows?なんか軽いけど」

「違うよ、Linux」

「えっ!でも操作方法同じじゃん!」

このやり取りが、Q4OSの最大の魅力を表していると思います。

3. 安定性と互換性


Debianベースということで、安定性は抜群。そして多くのアプリケーションが互換性を持っています。

職場のExcelファイルも、LibreOfficeでほぼ問題なく開けますし、インターネット、メール、動画視聴など日常的なタスクはストレスなく行えます。

さらに、オンライン上の Office 365 を使うと、より再現性が近いかも知れません。

4. セキュリティの強固さ


Linuxの強みであるセキュリティ面。ウイルス対策ソフトの更新やマルウェア対策に悩まされることがほとんどなくなりました。

「あのパソコン、最近フリーズしなくなったね」と妻。

「ウイルスチェックで重くなることがないからね」

「へー、でも大丈夫なの?」

「Windows以上に安全だよ」

Q4OS, Trinityのインストール方法


実際にインストールしてみた経験をお伝えします。驚くほど簡単でした。

  1. 準備: Q4OS公式サイトからISOファイルをダウンロード。私はTrinityデスクトップ版を選びました。

  2. USBブートディスクの作成: RufusというツールでUSBメモリにISOを書き込みます。

  3. インストール開始: USBからブートし、デスクトップ上の「Install」アイコンをクリック。

ここからが面白かったのですが、インストーラが非常に分かりやすく、インストールの時点から日本語で進めることができます。

英語が苦手でも大丈夫です。

パーティション設定も、「このディスクを全て使う」を選ぶだけで自動的に適切に設定してくれました。

インストール中にふと思いました。

「これ、もう一台の古いパソコンもできるかも...」

  1. 完了: 10分ほどで完了。再起動すると、美しいTrinityデスクトップが登場します。

「えっ、もう終わり?Windows 10のインストールだと、あのぐるぐる画面で30分以上待ったのに...」

この時点で、Q4OSの印象はかなり上がりました。

Q4OS, Trinityの日本語化方法


インストール直後から日本語化されています。

「おお、ちゃんと日本語になっている!」

フォントの美しさにも驚きました。Windows 10の日本語フォントより読みやすく感じるのは私だけでしょうか。



Q4OSの最初のインストール画面で日本語を選択すれば、すべて日本語で案内してくれるので、そんなに難しくないと思います。



Q4OSの詳しいインストール方法は下記のリンクをご覧になってください。

この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。 こんにちは、皆さん!今日は、私が古いPCを再生させるために挑戦した「Q4OS」と「ChromeOS」のデュアルブート環境を構築する体験談をお

Microsoft Edgeのインストール - 仕事環境の完成


職場では一部のWebシステムがEdge推奨だったため、Edgeのインストールも試みました。

  1. Microsoft公式サイトからDEBファイルをダウンロード

  2. インストール:
    sudo dpkg -i microsoft-edge-beta_xxx.deb
    sudo apt-get install -f  # 依存関係の解決
    または、ダウンロードしたファイルをクリックするだけでもインストールできます。

「まさか、LinuxでEdgeが動くとは...」



職場のポータルサイトやチャットシステムも問題なく動作。

これで仕事環境の移行は完璧です。

Q4OS, TrinityをWindows 10の代わりとして活用する


実際の活用例をいくつか紹介します。

日常使いのアプリケーション


  • ブラウザ: MS Edge,Firefox、Google Chrome

  • オフィスソフト: LibreOffice(文書作成、表計算、プレゼン)

  • メールクライアント: Thunderbird

  • メディアプレーヤー: VLC

特に面白かったのは、会社の若手社員の反応です。
「山田さん、そのOS、なんかデザインかっこいいですね。レトロフューチャーっぽい」

若い世代にとっては、クラシックなUIが新鮮に映るようです。

デスクトップのスタイルは自分の好みによって変更することができます。

私は、WindowsXPのようなスタイルにしています。



Windowsアプリの実行


WineというWindows互換レイヤーを使うと、一部のWindowsアプリケーションも動作します。

sudo apt-get install wine
古い会計ソフトもこれで動かすことができ、完全移行が可能になりました。




まとめ - Q4OSはWindows 10からの最高の避難先


*まとめ
2ヶ月間使い続けた今、断言できます。Q4OS Trinityは、Windows 10からの移行先として最高の選択肢の一つです。

メリット:
  • 軽量・高速で古いハードウェアが蘇る
  • Windows風UIで学習コストがほぼゼロ
  • 安定性とセキュリティの高さ
  • 無料で合法的に使用可能

デメリット:
  • 一部の専門的なWindowsソフトは動かない
  • 初心者にはトラブル時の対処が難しいことも

実際、古いPC おとんどをQ4OSに移行しました。

1台は特殊なソフトが必要だったため、Windows 11にアップグレードしましたが、それでも大幅なコスト削減に成功しました。

あるとき、上司が私のデスクを通りかかり、モニターを覗き込みました。

「おや、新しいWindows?」
「いいえ、Linuxです。無料です」
「無料で、これだけ動くのか...」

彼の表情が変わるのを見て、IT担当としての誇りを感じた瞬間でした。

Q4OSは、単なるOSの選択肢ではなく、「コンピュータとの新しい付き合い方」を教えてくれます。

更新に振り回されず、自分のペースで、安定した環境で作業できる喜び。

もし皆さんが「Windows 10の次は何にしようか」と考えているなら、Q4OSを試してみる価値は十分にあると思います。

私のように「なぜもっと早く知らなかったんだ!」と感じるかもしれませんよ。

追記: この記事を書いた後、家族のパソコンもQ4OSに移行しました。

「インターネットとメールができればいい」というものにとって、シンプルで軽快なQ4OSは理想的でした。

電話サポートの回数が激減したのは、私にとっての最大の恩恵かもしれません(笑)。