こんにちは、皆さん!今日は、私が古いPCを再生させるために挑戦した、ChromeOS 134のRecovery Imageを使ったデュアルブートの体験談をお話しします。

Windows 10のサポート終了が迫る中、どうにかしてこのPCを使い続けたいと思ったのがきっかけです。

さあ、私の冒険にお付き合いください! 私は、年金生活をしている事もあってというか、以前からずっと1万円以下のPCばかり購入しています。

もちろん、最新式のPCは購入できませんが、USEDのPCにLinuxをインストールしたりして仕事や趣味に使っていましたが、最近ChromeOSに興味をもちました。

今回は、USED PCに最近公開されたばかりの正規ChromeOS 134をインストールした経過を報告したいと思います。

Windows10やWindows11とのデュアルブートの方法も考えて行きます。






USEDのLet's noteにChromeOS 134をインストール




1. デュアルブートの魅力


まず、デュアルブートのメリットについてお話ししましょう。

私がこの方法を選んだ理由は以下の通りです。

  • 安全性の確保: ChromeOSは公式のセキュリティアップデートが続くため、ネットバンキングや個人情報の取り扱いが安心です。

  • 段階的な移行: 重要な業務アプリはWindowsで使い続けながら、徐々にChromeOSに移行できるので、作業の中断が少なくて済みます。

  • ハードウェアの最適化: ChromeOSは軽量で、古いPCでも快適に動作します。私のPCはCore i5第4世代で、メモリ使用率が60%以上改善しました。

2. 環境準備


さて、デュアルブートを実現するための準備に取り掛かります。必要なものは以下の通りです。

  • 64GB以上の空き領域があるWindowsがインストールされたドライブ
    USBメモリだけで正規ChromeOSを起動するなら必要ありません。
    私はUSBメモリに正規ChromeOS 134をインストールして使っています。
    USBメモリを取り外せばWindowsが起動します。

  • 32GB以上のUSBメモリこれは必須です。/span><

  • 管理者権限を持つWindowsアカウントUSBメモリだけで正規ChromeOSを起動するなら必要ありません。

ステップ1: UEFI設定変更


まずは、UEFI設定を変更します。

これが意外と面倒でしたが、以下の設定を行いました。

  1. セキュアブートを無効化:

    • PCを再起動し、BIOS/UEFI設定に入ります。通常、起動時にF2やDelキーを押すことで入れます。

    • セキュリティタブに移動し、「Secure Boot」を無効にします。

  2. 高速スタートアップを無効にする:

    • Windowsにログインし、管理者コマンドプロンプトを開きます。

    • 以下のコマンドを入力して、ハイバネーションを無効にします。
      powercfg /hibernate off
これで、準備万端です!

3. Brunch Frameworkの導入


次に、Brunch Frameworkを導入します。これがなければ、ChromeOSをインストールすることはできません。必要なファイルをダウンロードし、以下の手順で進めます。

ステップ2: 必要ファイルのダウンロード


  1. Brunch最新版のダウンロード:

    • GitHubからBrunchをダウンロードします。リンクはこちらです。

      普通なら 最新版の Brunch r134 stable 20250322 をおすすめするところですが、私の場合、インストールが終わり環境設定が終了したところから、なぜか再起動を繰り返す状況になりました。

      そこで、一つ前のバ−ジョンのBrunch r133 stable 20250308を使うとうまくいきました。

      理由はわかりません。

  2. ChromeOSイメージのダウンロード:
    • 自分のCPUに合ったChromeOSイメージを選びます。以下の表を参考にしてください。

    CPUタイプ Recovery Images
    Intel第9世代以前 rammus
    Intel第10/11世代 volteer
    AMD Ryzen zork

と一般的には言われていますが、私の場合はうまくいきませんでした。

そこで、自分のPCのCPUを採用している製品として発売されているChromebookをAIで調べました。

次にそのChromebookのRecovery Imageを把握したうえで、ダウンロードしました。

私のLet's noteにあった Recovery Image は dedede でした。

AIを使った自分のPCにあった Recovery Imageの決定方法やダウンロードの方法は下記のリンクをご覧になってください。

この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。 ChromeOSといえば、Googleが提供する軽量で高速なオペレーティングシステムです。 通常、ChromebookというChrome OS搭載のノートパソコンで使

ステップ3: Linux環境の構築


私はMX Linuxを使って、ChromeOSイメージをUSBメモリにビルドしました。

多くの、情報では Linux Mintを推奨していますが、ターミナルが動作して、aptコマンドが使えれば、問題ないような気がしています。

試しに、BookWormDog でも試しましたが、うまくいきました

これがまた楽しい作業でした!

  1. Linux Mintまたは MX Linuxのインストール:
    • USBメモリにLinux MintやMX Linuxをインストールします。
      公式サイトからISOファイルをダウンロードし、Rufusなどのツールを使ってUSBメモリに書き込みます。

  2. Linux環境のセットアップ:
    • Linux MintまたはMX Linuxを起動し、ターミナルを開きます。

    • 必要なパッケージをインストールします。
      sudo apt update
      sudo apt install pv cgpt tar unzip

4. 正規ChromeOS 134をimg化してインストール


ここからが本番です。

ChromeOS 134をUSBメモリにインストールする手順を説明します。

ステップ4: USBメモリのパーティション設定


  1. USBメモリのパーティション設定:
    • GPartedを使ってUSBメモリをパーティション分けします。以下のように設定しました。

      • 512MB FAT32(bootオプション)
      • 256MB Linux-swap
      • 残りすべてをext4でフォーマット



  2. パーティションの確認:
    • ターミナルで以下のコマンドを実行し、パーティションが正しく設定されているか確認します。

      私は、もう一度 Gparted を起動してさらに確認しました。
      lsblk

ステップ5: ChromeOS本体イメージのダウンロード


  1. ChromeOSイメージのダウンロード:
    • 自分のPCに合ったChromeOSのイメージを選ぶことが重要です。私は、先程書いたように、AIを使って、適切なイメージを見つけました。


ChromeOS本体イメージをダウンロードするところは複数ありますが、下記のサイトが一番新しい情報があるような気がしています。



ステップ6: Brunch Frameworkのダウンロード


  1. Brunch Frameworkのダウンロード:
    • GitHubからBrunchをダウンロードし、展開します。


私は、一つ前のバ−ジョンのBrunch r133 stable 20250308を利用しました。

うまくいくようなら、最新版を使ったほうがいいと思います。

ステップ7: USBメモリにChromeOSをインストール


  1. USBメモリにChromeOSをインストール:
    • 必要なファイルをUSBメモリにコピーし、インストールを実行します。以下のコマンドをターミナルで実行します。
      sudo bash chromeos-install.sh -src  -dst /mnt/chromeos/chromeos.img -s サイズ[GB]
      黄色でマークした部分はダウンロードしたイメージにより異なります。

    • サイズ[GB]にはインストール先となるパーティションのサイズより少し小さい値を指定します。

      ChromeOSのシステムでおよそ16GB消費するので、ローカルにインストールするAndroidアプリなどを考えて、サイズを決定してください。

      私は、AndroidアプリはChromeOSでは使わないので 20GBに設定しました。

      この容量でもGoogle Driveをシームレスに使えるので大丈夫でした。


より詳しい、ChromeOSのインストール方法は下記のリンクをぜひ、参照してください。

ステップバイスッテプで解説しています。

古いPCを再生するデュアルブートの可能性 この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。 「Windows10サポート終了後もPCを使い続けたい」とお考えの方へ。本記事では公式ChromeOSをWindows領


ステップ8: BIOS/UEFIの設定変更


  1. BIOS/UEFIの設定変更:
    • 作成したメディアから起動するように設定します。

      これもBIOS/UEFI設定に入って、ブートオーダーを変更する必要があります。


ステップ9: 初期設定 grub.cfgの編集


  1. 初期設定 grub.cfgの編集:
    • grub.cfgにChromeOSの起動スクリプトを追加します。

      これで、ChromeOSとWindowsのデュアルブート環境が完成です。

    下記は、私の起動スクリプトですが、実はChromeOSのインストールが終了した時点で、自動的に自分の環境にあったスクリプトが出力されるので、それをコピーして使います。

    menuentry "ChromeOS" --class "brunch" {
        img_path=/chromeos.img
        img_uuid=478458b5-c861-4d8b-b249-82fdd1686c79
        search --no-floppy --set=root --file $img_path
        loopback loop $img_path
        source (loop,12)/efi/boot/settings.cfg
        linux (loop,7)$kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 options=$options chromeos_bootsplash=$chromeos_bootsplash $cmdline_params \
        cros_secure cros_debug img_uuid=$img_uuid img_path=$img_path \
        console= vt.global_cursor_default=0 brunch_bootsplash=$brunch_bootsplash quiet
        initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img (loop,7)/lib/firmware/intel-ucode.img (loop,7)/initramfs.img
    }

5. トラブルシューティング


もちろん、すべてがスムーズにいくわけではありません。いくつかのトラブルに直面しましたが、以下の対策で乗り越えました。

現象 対処法
グラフィック異常 Brunch起動オプションに disable_intel_lpss=1 を追加
サウンド不具合 sudo apt install alsa-base pulseaudio でドライバ再導入
ネットワーク接続不良 chrome://flags#enable-webrtc-pipewire-capturer を有効化




サクッとまとめると


*まとめ
このデュアルブートの冒険を通じて、私は古いPCを再生させることができました。

ChromeOS 134を使うことで、快適な作業環境を手に入れ、Windows 10のサポート終了後も安心してPCを使い続けることができます。

もし、あなたも古いPCを再生させたいと思っているなら、ぜひこの方法を試してみてください。

USBメモリを使った実験的導入は、初期費用を抑えつつ動作確認ができる優れた手法です。

私の経験が、あなたのPCライフを革新する手助けになれば幸いです!

[1] https://no-windows.blog.jp/archives/94902563.html