GoogleからリリースされたChromeOS 136がますますパワーアップしています。

今まではChromebook専用だったOSを、なんとUSBメモリから起動できるようにして、Windows PCでも快適に利用する方法があります。

今回は、ChromeOS 136を正規版としてUSBメモリにインストールし、Windowsと両立できるマルチブoot環境を構築する方法を詳しく解説します。






正規 ChromeOS 136をUSBメモリにインストール




この記事であなたが得られること


  • ✅ ChromeOS 136の最新機能と魅力
  • ✅ USBメモリを使ったインストール手順(初心者向け)
  • ✅ WindowsとChromeOSを併用するマルチブート設定
  • ✅ クラウドPCとしての活用法や仕事効率化のヒント

さらに、古いPCをよみがえらせたい方Windowsの重さに不満がある方セキュアで軽快なオフィス環境を求めている方にも最適な内容です。

📌 ChromeOS 136とは?


ChromeOS 136は、Googleが提供するクラウドファースト型の軽量OSで、主にChromebook端末に搭載されています。

高速起動・自動更新・高セキュリティなどの特徴を持つため、特に教育現場や企業での導入が進んでいます

主要な特徴


項目 詳細
ベース Chromium OS + Google独自拡張機能
バージョン 136(2025年5月現在)
対応CPU Intel、AMD、ARM(機種により異なる)
必要容量 最低32GB~推奨64GB以上のUSBメモリまたはSSD


🔧 正規ChromeOS 136をUSBメモリにインストールする意義


なぜあえて「正規版」を選ぶのか?という疑問にお答えします。

✅ USBメモリから起動するメリット


  • Windowsを削除せずに試せる:既存のOSを残したままChromeOSを体験可能。
  • ポータブルなワークスペース:USBを持っていれば、どこでも同じ環境を使える。
    ただし、同じ系列のCPUを採用しているPCなど機種に依存します。
  • 古くなったPCを復活:Windows 10/11が遅いパソコンでもサクサク動作。
  • 高いセキュリティ性能:Googleの自動更新による最新の脅威対策。

この記事もUSBメモリにインストールしたChromeOS 136で書きていますが、実に快適でサクサク動作しています。

小さなUSBメモリにインストールしているので、PCに常時つけっぱなしにしています。

USBメモリを取り外せば、Windows10が起動します。

USBメモリにフルインストールした正規 ChromeOS 136


🛠️ ChromeOS 136をUSBメモリにインストールする手順


以下の手順で、Linuxを経由してChromeOS 136をimg化し、USBメモリへ正規インストールします。

💡 注意点: 本方法は高度な技術が必要です。操作には十分ご注意ください。

また、間違った操作により既存のデータが消失する可能性がありますので、必ずバックアップを取ってください。



1. 準備するもの



必要なもの 備考
Linuxマシン(またはLinux USBブートディスク) 推奨: Linux Mint, MX Linux
USBメモリ or 外付けSSD 32GB以上推奨 ChromeOSのインストールに20GBは必要です。
インターネット接続 ChromeOSイメージのダウンロードに必要
対応するChromeOSイメージ 「Chromium Dash」または「Chrome100」サイトから取得


2. ChromeOS 136イメージの取得


ChromeOSの公式イメージは、「Chrome100」や「Chromium Dash」から入手できます。

手順:


  1. 自分のPCのCPUを確認(Intel Core i5/i7、Ryzenなど)

  2. 同じCPUを使用しているChromebookモデルを特定(例:HP x360 Convertible → コードネーム「fizz」)
    私の使っている、Fujitsu LIFEBOOK E Series Let's note CF-SZ5 はコードネーム 「fizz」で動作しました。
    もちろんGoogle Playも動作します。

  3. Chromium dashから該当モデルのChromeOS 136イメージをダウンロード

私は、AIを活用して、同じCPUを採用している製品版のChromebookをリストアップしてもらい、「Chrome100」サイトでリカバリーイメージを特定、Chromeium dashから最新版のイメージをダウンロードしました。

Chromium dash


私がAIを使ってChromeOSのイメージを特定した方法は、下記のリンクを参照にしてください。

この記事をスマートフォンで読まれている方は→ こちらから 📱 をクリックしてください。読みやすくなっています。 ChromeOSの最新バージョン、ChromeOS 131がリリースされ、ユーザー体験を大きく向上させる新機能が追加されました。 特に注目すべきは「セーフ


3. Brunchツールの準備


Brunch Frameworkは、ChromeOSを汎用PCにインストールするためのツールです。

手順:


  1. GitHubからBrunch 136をダウンロード(公式ページ

  2. ZIPファイルを展開し、必要なスクリプトとimgファイルを整理

2025年5月22日 現在 Brunchはバージョン135までしか公開されていないので、今回は135を使用しました。

Brunchのダウンロード

4. USBメモリへのインストール


ChromeOSのインストールに必要なのは、

1 ChromeOSのイメージ

2 Brunch

の2つだけです。

手順:


  1. Linuxが動作しているマシンにUSBメモリを挿す
  2. ターミナルで lsblk を実行し、USBメモリのデバイス名(例 /dev/sdc)を確認
  3. 以下のコマンドでパーティションを作成

・ダウンロードしたものは以上の2つです。

必要なファイルはChromeOSのイメージとBrunchのみ


・ダウンロードしたイメージを展開します。

ターミナルから、tarコマンドやunzipコマンドを使ってももかまいませんが、今のLinuxならクリックすることで展開できます。



USBメモリまたは外付けSSDを接続し、ChromeOSをインストールします。

私のPCに適したChromeOSの種類 コードネームは「fizz」だったので、これをダウンロードしました。

これまでの作業で必要なファイルは、次の5種類です。

chromeos-install.sh
chromeos_16238.47.0_fizz_recovery_stable-channel_FizzMPKeys-v18.bin(インストールするPCによって異なります。)
efi_legacy.img
efi_secure.img
rootc.img


ハイライトしているのがChromeOSのインストールに必要なファイル


・インストールメディアの確認

あとは、ターミナルからインストールコマンドを実行するだけなのですが、内部ストレージのWindowsを上書きしなように最終確認をします。

外付けドライブまたは2番目以降のドライブにインストールする場合はそのドライブがsdaなのかsdbなのかsdcなのかをかならず確認してください。

これをしっかりやらないと既存のシステムを上書きする可能性があります。

ターミナルから"lsblk"のコマンドで確認するか、私は、念の為 gparted からも確認しました。

私ががインストールした外付けのUSBメモリは /dev/sdc でした。

外付けドライブは起動のタイミング?によって変わるので毎回確認したほうがいいです。

ファイルマネージャでコピーしたファイルのあるフォルダを開きます。

・ChromeOSのインストール

いよいよ、ChromeOSのインストールに移ります。

ここまでの作業で、必要なファイルは揃ったので、インストール先のパーティションを用意します。

インストール先となるパーティション(例えば /dev/sdc3)を例えば/mnt/chromeosにマウントします。

sudo mkdir /mnt/chromeos

sudo mount /dev/sdc3 /mnt/chromeos



マウントしたらいよいよインストールです。

Brunch Frameworkを展開したディレクトリで、次のコマンドを実行します。

sudo apt-get update

sudo apt-get install cgpt pv

sudo bash chromeos-install.sh -src chromeos_16238.47.0_fizz_recovery_stable-channel_FizzMPKeys-v18.bin -dst /mnt/chromeos/chromeos.img -s サイズ[GB]

黄色でハイライトした部分は1行です。

サイズ[GB]にはインストール先となるパーティションのサイズより少し小さい値をGBを単位として指定します。

私は、20(20GB)を指定しました。

それでも、ChromeOSのローカルドライブの容量は6GB近くありました。

ChromeOSはGoogleドライブにシームレスにアクセスできるので、これだけあれば十分だと思います。

すでにcgptとpvがインストールされてる場合にはapt-getのコマンドラインは不要です。

これで、/mnt/chromeos/chromeos.imgにChromeOSのディスクイメージが書き込まれます。

以下、ChromeOSを実際にインストールしている様子を掲載しました。



・BIOS/UEFIの設定を変更し、作成したメディアから起動するように設定します。

・初期設定 grub.cfgを編集します。

インストールが終わると、メッセージの最後の方に、grub menuentryの記述があるので、コピーして grub.cfg 追加します。

grubに追加するChromeOSの起動スクリプト


このファイルは、GRUBのメニューエントリに Chrome OSを追加するための設定ファイルです。

これらを grub.cfg に追加すれば、ChromeOSとWindows10のマルチブート環境が完成します。

私がChromeOSをインストールしたUSBメディアです。

コンピュータに挿しっぱなしで使っています。



もし、少しお金がかけられるなら外付けの小さなSSDがお勧めです。



これで、WindowsとChromeOSのマルチブート環境が完成です!

🆕 ChromeOS 136の注目新機能


ChromeOS 136では、ユーザー体験が大きく改善されました。

✨ 新機能一覧


新機能 内容
Quick Settings UI刷新 デザインが一新され、直感的な操作が可能に
セーフティリセット機能強化 不具合時の復元がより簡単かつ安全に
Androidアプリの最適化 Chromebook同様にGoogle Play対応(不要なら削除可)
シームレスな同期機能 Googleアカウントとの連携で設定や履歴を引き継げる


🚫 ChromeOS 136でGoogle Playを削除して仕事モードにする方法


Google Playを無効化することで、不要なリソース消費を抑え、仕事に集中できる環境になります。

方法:


  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「アプリと通知」 → 「アプリの管理」を選択
  3. 「Google Playストア」を選んで「無効化」

これにより、RAM使用量が大幅に減少し、軽快な動作が可能になります!

💡 ChromeOS 136の活用アイデア


私は、ChromeOSはWeb中心の使い方に特化しています。

以下のような用途に向いています:

📁 オフィス・テレワーク用途


  • Google Workspace(Docs、Sheets、Slides)の利用
  • ZoomやMeetでの会議参加
  • クラウドストレージとの連携(Google Drive、OneDrive)

📱 学生・教育用途


  • レポート作成や資料閲覧
  • 学校用アカウントとの同期
  • 軽いノートPCとしても最適

🖥️ 古いPCを再生


  • Windows XP/7/Vista搭載PCの延命化
  • ブラウザベースの業務やネットサーフィン専用機として

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ChromeOS 136の導入で、あなたのデジタルライフがもっと快適になるかもしれません。

ぜひ友人やSNSで共有していただけると嬉しいです!




📝 サクッとまとめると


*まとめ
ChromeOS 136は、軽くて速くて安全なオペレーティングシステムとして、今まさに注目を集めています。

  • USBメモリ1つで、Chromebook相当の機能を手に入れられる
  • Windowsとのマルチブート設定で、使い分けが自由自在
  • 旧PCをよみがえらせて、新たなワークスペースを構築可能

この記事を参考に、ぜひあなたのPCにChromeOS 136をインストールしてみてください!

📣 おすすめのUSBメモリ・外付けSSD

ChromeOSを快適に使うために、高速で信頼性のあるUSBメモリや外付けSSDを使うことをお勧めします

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