こんにちは。

地方の公立小中学校で数学や理科を教えていた Silver LifeStyle(仮名)です。

教員生活も気づけば、再雇用を経て40年目をこえるようになりました。

これまでさまざまな教育改革に翻弄されてきましたが、2024年の春、ついに「これは革命だ」と本気で思った出来事がありました。

それは、Googleが提供する「学校のためのプロンプトライブラリ」との出会いでした。

今回は、「忙しすぎる教育現場をどうにかしたい」と悩むすべての先生に向けて、私のリアルな体験を交えながら、このAIツールの魅力を語り尽くします。










忙しすぎる教育現場


「いつ休めばいいの?」教員あるある地獄ループ


朝6時、目覚ましより早く目が覚める。

というより、熟睡できてない。

7時出勤、1限目からぶっ通しの授業。

昼休みは給食指導と生徒対応。

放課後は部活動、そのあと生徒指導会議。

19時退勤…できたらラッキー。

これ、私のある1日の流れですが、全国の先生方、きっと「うちも似たようなもん」とうなずいているはず。

特に新学期なんて、「先生、アレ出しました?」「会議資料いつ出ますか?」「学年だより今月分、まだです」と四方八方から追い詰められる始末。

もうね、脳みその処理能力が足りない。

「何かに頼らなきゃヤバい…」その時出会ったのがGeminiだった

ある日、コーヒー片手にデスクで放心していたら、同僚の若い先生がふとつぶやきました。

「先輩、Googleの『学校のためのプロンプトライブラリ』って知ってます?」
聞けば、AIが授業準備や通信文書の作成を手伝ってくれるツールがあると。

しかも公式で用意された“教育用のテンプレート”があるというじゃありませんか。

「え、それ無料? 英語対応じゃなくて日本語でも動く? え、スピーチも?え、学年だにも?」

その日、授業準備をちょっと後回しにして(笑)、Geminiのプロンプトライブラリを試してみたんです。

これが現場で“超使える”プロンプト例!


百聞は一見にしかず。

私が実際に使って効果絶大だったプロンプトをご紹介します。

  • 中学校の数学:確認テストの自動生成(レベル別)

  • 学級通信の下書きづくり

  • 朝会スピーチの草案




✅ 1. 中学校の数学:確認テストの自動生成(レベル別)


プロンプト例

「中学2年生の一次関数に関する確認テストを、初級・中級・上級の3レベルでそれぞれ3問ずつ作成して」



Geminiの生成結果(例)

🔰 初級(基礎)


下記は、実際にGeminiが生成した問題です。

なんと、回答まで添付されていました。

Geminiが生成した初級問題


🔧 中級(標準)


Geminiが生成した中級問題


🧠 上級(応用)


Geminiが生成した上級問題


感想
このレベル分け、生徒の習熟度に応じた小テストや補習プリント作成にぴったりです!

しかも必要な問題数や出題形式を調整するよう指示すれば、穴埋め・選択式・記述式にも対応。

Gemini、優秀すぎる。




✅ 2. 学級通信の下書きづくり


プロンプト例:「5月の小学校5年生の学級通信を、運動会の感想や気温変化による体調管理について盛り込んで書いて」

生成例

Geminiが生成した学級通信(抜粋)文字数700文字程度に指定


現場での使い方
「月末の通信、どうしよう…」という時、ゼロから悩まなくて済むのは本当に助かります。

Geminiは“下書き代行AI”として最強です。




✅ 3. 朝会スピーチの草案


プロンプト例:「来週の朝会スピーチを、中学生にも分かりやすく、自分を大切にする気持ちを伝える内容で」

生成例(抜粋)

自分を大切にするというのは、甘やかすことではありません。
つらい時に「休もう」と思えること、できなかった自分を「また頑張ろう」と受け止められること。
そうやって少しずつ、自分との関係を築いていきましょう。

体験談
Geminiのスピーチ原稿は言葉選びが柔らかく、共感を呼ぶ表現が多いので、生徒の反応も良いんです。

台本として使いつつ、最後に自分のエピソードを一言加えるのがおすすめです。




どう使う?Geminiと仲良くなる3つのコツ


便利すぎるGemini。

でも、やみくもに使っても効果は半減。

私なりに見つけた“使いこなし術”をご紹介します。

  1. プロンプトは「具体的に」書くべし
    「学級通信を書いて」だけだと、無難な文章しか出てきません。
    背景・目的・雰囲気を伝えると仕上がりが変わります!

  2. 生成された内容は「たたき台」として使う
    そのまま印刷するとちょっと味気ない。
    でも、自分らしい言葉にアレンジすれば、“AI臭”は消せます。

  3. 「Geminiタイム」を作る
    私は毎週金曜の放課後、30分だけ「Geminiと作戦会議」タイムを設けています。
    来週の授業のアイデア出し、掲示物の文案、学年行事の案内作成など、一気に片付ける時間です。




Geminiで救われた“心の余裕”


AIは冷たい?無機質?いいえ、Geminiを使って気づいたのは、むしろ心のゆとりが生まれることでした。

以前は、帰宅しても「あのプリント出したっけ?」と頭を抱えていた私。

でも今は、AIのサポートで“脳みその容量”が空き、生徒との会話にちゃんと笑顔で向き合えるようになりました。







まとめ:まずは、1回使ってみてください


*まとめ
Googleの「学校のためのプロンプトライブラリ」は、決して「手抜きの道具」じゃありません。

時間を生み出し、質を高め、余裕をつくるツールです。

「そんなの、うちの学校じゃ無理だよ」と思っていた私が変われたんだから、誰だって使えます。

まずはここから!





最後にひと言
AIはあなたの敵ではなく、“超優秀な教務補助”です。

もう1人分の手と頭脳があったら…と何度も願ってきたあなた。
Geminiはその願いを、けっこう真剣に叶えてくれますよ。

一歩踏み出して、業務も心も軽くなりましょう!